2019年12月25日

スポーツ医学の効用-健康づくりに向けて、どう運動すべきか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

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■要旨

健康なからだをつくり、維持するには、栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠とともに、適度な運動が欠かせないとされる。では実際に、運動はどのように健康に効用をもたらすのか。また、運動に伴う傷害や病気のリスクには、どのように対処すればよいのか。スポーツや運動と健康の関係について、みていくこととする。

本稿が、スポーツ医学について、読者の関心を高める一助となれば幸いである。

■目次

はじめに
1――スポーツ医学とは
  1|身体活動には、さまざまな運動や生活活動がある
  2|スポーツは、瞬発的種目、持久的種目、混合種目に分けられる
2――運動の効用
  1|運動は、心臓循環機能を向上させる
  2|運動は、呼吸機能を向上させる
  3|運動は、筋機能を向上させる
  4|運動は、肥満症を予防したり改善したりする
  5|運動は、精神面のリフレッシュや認知機能の維持増進などにつながる
3――運動に伴う外傷と処置の流れ
  1|まず応急処置が行われる
  2|つづいて創傷処置が行われる
  3|負傷した選手が歩行困難な場合は、担架を用いた搬送が行われる
  4|負傷した選手が心停止と判断される場合は、心肺蘇生が行われる
  5|負傷した選手がスポーツに復帰するために、アスリハが行われる
4――運動に伴う傷害
  1|運動は、ケガにつながることがある
  2|頭頚部のケガは、死亡や重篤な後遺症を残す恐れがある
  3|胴体部の傷害では、腰痛に悩まされるケースが多い
  4|投球動作やタックルなどで、肩や肘のケガをすることもある
  5|ジャンプ動作などで、膝にケガを負うこともある
  6|スポーツでは、足のケガを負うことも多い
5――運動に伴う病気
  1|スポーツ中に突然死が起こることがある (循環器系への影響)
  2|呼吸器系への影響として、喘息や過換気症候群が問題となる
  3|血液系への影響として、スポーツ貧血がある
6――スポーツと環境
  1|暑熱環境では、体温の調節が重要
  2|寒冷環境では、低体温症と凍傷が問題となる
  3|低圧環境では、高山病のリスクがある
  4|高圧環境では、潜水病に注意が必要となる
7――ドーピング問題
  1|ドーピングの歴史は、150年以上に及ぶ
  2|世界ドーピング防止規定 (WADA code) により、禁止物質・禁止方法が定義されている
  3|ドーピング検査として、2種類の検査が行われている
  4|ドーピング規則違反に対する制裁方法も定められている
  5|ドーピング規則には、治療目的使用に係る除外措置もある
おわりに (私見)
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保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1992年 日本生命保険相互会社入社
     2014年 ニッセイ基礎研究所へ

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員

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