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- 中国REIT市場の現状と見通し~2019年は公募REIT元年になるか~
2019年09月13日
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■要旨
中国では新たな法制度の整備を行い、公募によるREITを創設しようという動きがある。本稿では、中国のREIT市場の現状及び公募REIT創設の動向について報告する。
現在中国のREIT商品(類REITと呼ばれている)は私募ベースのものである。中国類REITの市場規模は5年間で1兆円を超え、商業セクターを中心としたものが多い。
しかし、中国の類REIT商品の発行が不動産市場にもたらした影響は米国や豪州、日本等のREIT(標準REITと呼ばれている)と比べると、類REITが直接的に実物不動産を所有できないことや私募であることから限定的である。
このため、中国では、透明性と流動性を持つ公募REITの導入を通じて不動産市場整備を行い、新たな投資機会を創出し、不動産ストックの再生・利活用、資産保有リスクの軽減、市場機能を通じた需給の適正化などにつなげようという動きがある。政府および民間は共に前向きに取り組んでいることから、中国に米豪日のような公募REIT商品が登場する日はそう遠くないだろう。
■目次
1――中国REITの特徴
1|「類REIT」と「標準REIT」商品の比較
2|仕組みと発行の流れ
3|税制の課題
2――中国REIT市場の動向
1|市場規模
2|セクター別の動向
3|確定分配率の動向
3――中国REIT市場の今後の見通し
1|不動産市場の現状と課題
2|REIT導入の経緯
3|公募による標準REIT導入の動きと期待
中国では新たな法制度の整備を行い、公募によるREITを創設しようという動きがある。本稿では、中国のREIT市場の現状及び公募REIT創設の動向について報告する。
現在中国のREIT商品(類REITと呼ばれている)は私募ベースのものである。中国類REITの市場規模は5年間で1兆円を超え、商業セクターを中心としたものが多い。
しかし、中国の類REIT商品の発行が不動産市場にもたらした影響は米国や豪州、日本等のREIT(標準REITと呼ばれている)と比べると、類REITが直接的に実物不動産を所有できないことや私募であることから限定的である。
このため、中国では、透明性と流動性を持つ公募REITの導入を通じて不動産市場整備を行い、新たな投資機会を創出し、不動産ストックの再生・利活用、資産保有リスクの軽減、市場機能を通じた需給の適正化などにつなげようという動きがある。政府および民間は共に前向きに取り組んでいることから、中国に米豪日のような公募REIT商品が登場する日はそう遠くないだろう。
■目次
1――中国REITの特徴
1|「類REIT」と「標準REIT」商品の比較
2|仕組みと発行の流れ
3|税制の課題
2――中国REIT市場の動向
1|市場規模
2|セクター別の動向
3|確定分配率の動向
3――中国REIT市場の今後の見通し
1|不動産市場の現状と課題
2|REIT導入の経緯
3|公募による標準REIT導入の動きと期待
(2019年09月13日「基礎研レポート」)
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03-3512-1794
経歴
- 【職歴】
2018年 早稲田大学 アジア太平洋研究科 博士(学術)
2018年 ニッセイ基礎研究所 入社
【資格】
環境プランナー、国際環境リーダー
【加入団体等】
日本NPO学会、Nonprofit Management & Leadership(米)
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