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- 投信の運用状況、2019年3月末はやや改善~損失を抱えている割合が46%から35%に減少~
コラム
2019年08月13日
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投信の運用状況がやや改善
地銀の改善が特に顕著
好調な内外REITが影響したのでは
2018年3月末時点と比べて2019年3月末時点の運用状況が改善した一番の要因としては、内外REITが好調であったことがあげられる。実際に2019年3月末時点で純資産総額が大きいファンドの2018年度の収益率をみると、内外REITファンド(赤太字)の収益率が18%から25%と特に高パフォーマンスであったことが分かる【図表4】。
内外REITファンドが好調な一方で、主に(対面)証券で販売しているテーマ型の外国株式ファンド(青太字)はほぼ横ばいであった。そのため主要行等や地域銀行などと比べて、(対面)証券の改善度合が低かったのかもしれない。また、国内株式ファンド(緑太字)の下落が、投信会社(直販)とIFAの割合低下に影響したのかもしれない。
内外REITファンドが好調な一方で、主に(対面)証券で販売しているテーマ型の外国株式ファンド(青太字)はほぼ横ばいであった。そのため主要行等や地域銀行などと比べて、(対面)証券の改善度合が低かったのかもしれない。また、国内株式ファンド(緑太字)の下落が、投信会社(直販)とIFAの割合低下に影響したのかもしれない。
最後に
2019年3月末時点で運用状況が改善したのは、好調な内外REITの影響、つまり足元の運用環境の影響が出たといえるだろう。ただ、このように運用環境で一喜一憂するべきではないであろう。これから年によっては再び運用状況が悪化する年もあるかもしれないが、5年後、10年後はより多くの投資家が利益を出している状況となっていることを期待したい。
(ご注意)当資料のデータは信頼ある情報源から入手、加工したものですが、その正確性と完全性を保証するものではありません。当資料の内容について、将来見解を変更することもあります。当資料は情報提供が目的であり、投資信託の勧誘するものではありません。
(2019年08月13日「研究員の眼」)

03-3512-1785
経歴
- 【職歴】
2008年 大和総研入社
2009年 大和証券キャピタル・マーケッツ(現大和証券)
2012年 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン
2014年 ニッセイ基礎研究所 金融研究部
2022年7月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・投資信託協会「すべての人に世界の成長を届ける研究会」 客員研究員(2020・2021年度)
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