- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- 2019年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.0%(年率▲0.2%)を予測~
2019年04月26日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
- 5/20に内閣府から公表される2019年1-3月期の実質GDPは、前期比▲0.0%(前期比年率▲0.2%)と2四半期ぶりのマイナス成長になったと推計される。
- 海外経済の減速を背景に輸出が前期比▲1.8%の減少となったが、輸入が前期比▲3.5%と輸出以上に落ち込んだため、外需寄与度は前期比0.3%(年率1.4%)と4四半期ぶりのプラスとなった。一方、民間消費(前期比▲0.1%)、設備投資(同▲1.8%)の減少などから、国内需要が落ち込み、外需のプラスを打ち消す形となった。
- 名目GDPは前期比0.4%(前期比年率1.7%)と2四半期連続の増加となるだろう。GDPデフレーターは前期比0.5%、前年比0.3%と予測する。
- マイナス成長は小幅にとどまるが、2018年中のマイナス成長は大雪、台風、地震など天候不順や自然災害による影響が大きかったのに対し、2019年1-3月期は天候が比較的恵まれている中でのマイナス成長である。また、成長率のマイナス幅が小さい理由は国内需要の低迷を受けた輸入の落ち込みであり、内容的にも悪い。
- 日本経済は2018年に入ってから横ばい圏の推移が続いていたが、2018年度末にかけて実態として大きく悪化したと判断される。
■目次
●1-3月期は年率▲0.2%を予測~2四半期ぶりのマイナス成長~
●主な需要項目の動向
・民間消費~消費者マインドの悪化が消費を下押し~
・住宅投資~駆け込み需要などから3四半期連続の増加~
・民間設備投資~企業収益の悪化を受けて2四半期ぶりの減少~
・公的固定資本形成~2018年度補正予算の執行で7四半期ぶりの増加~
・外需~輸入が落ち込み、4四半期ぶりのプラス寄与~
●1-3月期は年率▲0.2%を予測~2四半期ぶりのマイナス成長~
●主な需要項目の動向
・民間消費~消費者マインドの悪化が消費を下押し~
・住宅投資~駆け込み需要などから3四半期連続の増加~
・民間設備投資~企業収益の悪化を受けて2四半期ぶりの減少~
・公的固定資本形成~2018年度補正予算の執行で7四半期ぶりの増加~
・外需~輸入が落ち込み、4四半期ぶりのプラス寄与~
(2019年04月26日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/09/17 | 貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/09/08 | 2025・2026年度経済見通し-25年4-6月期GDP2次速報後改定 | 斎藤 太郎 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/09/01 | 法人企業統計25年4-6月期-トランプ関税の影響で製造業は減益も、非製造業が堅調を維持 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/08/29 | 鉱工業生産25年7月-自動車中心に下振れリスクが高く、7-9月期は減産の可能性 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年09月18日
資金循環統計(25年4-6月期)~個人金融資産は2239兆円と過去最高を更新、投信・国債・定期預金への資金流入が目立つ -
2025年09月18日
欧州委員会、Googleに制裁金-オンライン広告サービス市場での支配力濫用 -
2025年09月18日
米住宅着工・許可件数(25年8月)-着工件数(前月比)は減少に転じたほか、市場予想も下回る -
2025年09月17日
ふるさと納税「お得競争」の終焉-ポイント還元の廃止で問われる「地域貢献」と「持続可能な制度」のこれから -
2025年09月17日
貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【2019年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.0%(年率▲0.2%)を予測~】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
2019年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.0%(年率▲0.2%)を予測~のレポート Topへ