2019年04月01日

3月期決算の会社が多いというのは本当か、またその理由は?

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■要旨

私自身はアクチュアリーという専門職でもあったことで、若い頃は保険会社の決算関係部門に所属していた。当研究所に入社する前も、保険計理人という職務に8年間就いていたことから、毎年4月下旬~5月上旬においては、大変忙しい時期を迎えていた。特に、5月の連休明けに向けて、ゴールデンウイークも出勤せざるをえない状況で、あまりゴールデンウイークを心穏やかに過ごした記憶がない。これというのも、保険会社の事業年度が4月から3月までで、3月末に決算を迎えることになるからである。

さて、日本においては、3月期決算の会社が多いと言われているが、それは本当だろうか。また、そうだとした場合、なぜ日本の会社は3月期決算が多いのだろうか。今回は、日本の会社における決算期についての話題を報告する。

■目次

1―はじめに
2―本当に3月期決算の会社が多いのか
3―なぜ3月期決算の会社が多いのか
  1|国や地方公共団体等の公的機関の会計年度(fiscal year)との関係
  2|税制改正等との関係
  3|教育機関の学校年度(school year又はacademic year)との関係
4―会社の事業年度はどのような要素で決まっていくのか
  1|業務の繁忙期との関係
  2|売上げの計上時期との関係
  3|監査法人や税理士の繁忙期との関係
  4|取引先等の決算期との関係
5―3月以外に決算期を設定する会社はどのような理由に基づいているのか
  1|12月期決算の会社
  2|9月期決算の会社
  3|2月期決算の会社
  (参考)日経平均株価採用225銘柄の決算期別分布係
6―まとめ
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中村 亮一

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