2019年03月22日

高齢者による運転免許返納率の都道府県差

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

警察庁の「運転免許統計」によると、2017年に運転免許を自主返納したのは、およそ42.4万人(75歳以上が25.4万人)と、2016年と比べると7.8万人増加した(75歳未満で1.3万人減少、75歳以上で9万人増加)。

免許を返納した場合、希望すれば運転経歴証明書を発行してもらうことができる。運転経歴証明書を提示することで公共交通機関の運賃の割引を行う自治体が多いが、地域によっては日々の生活に車が欠かせないケースもあると考えられる。そこで、本稿では、2015年以降公表されている免許返納数をもとに、都道府県別の免許返納率の違いを見てみる。

■目次

1――75歳以上で死亡事故、車両単独事故が多い
2――運転免許自主返納は増加するも、地域差が大きい
  1|自主返納制度とは
  2|返納は、特に75歳以上で増加するも、5%に満たない
  3|返納率には地域差がある~都道府県間の差は最大で2.27倍。自動車保有率と逆相関。
3――これから急激に高齢ドライバーは増える
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

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