- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- オーストラリア経済の見通し-減速する豪州経済。選挙後の政策効果による下支えに期待。
- オーストラリアの2018年10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.2%増(季節調整済系列)と、景気拡大の世界最長記録をさらに更新したが、3四半期連続で伸びが鈍化している。需要項目別では、政府部門(政府消費と公的固定資本形成)が下支えしているものの、民間固定資本形成(特に住宅投資)が弱含んでおり、全体的に減速感が見られる。
- 2017年頃から主要都市で住宅価格が下落しており、住宅投資に水を差している。また逆資産効果を通じて、GDPの6割を占める民間消費にも落ち込みの兆しが見られるなど、今後もオーストラリア経済の減速は続くだろう。しかし、総選挙に向けて与野党ともに財政拡大路線の公約を掲げており、政策金利の利下げ観測も浮上しているため、金融政策と財政政策の両輪による景気の下支えによって、底割れは回避されるだろう。
■目次
1――経済概況・見通し
・(経済概況)
10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.2%増。3四半期連続で伸びが鈍化
・(先行きのポイント)
住宅価格の下落によって足元では減速懸念も、政策効果で底割れは回避と予想
2――実体経済の動向
・(民間消費) 住宅価格下落による逆資産効果が懸念材料も、労働市場の改善が下支え
・(総固定資本形成) 弱含んでいる民間部門の投資。公的部門による下支えに期待。
・(純輸出) 中国向け輸出が減少し、寄与度は低下と予想。
3――為替・物価・金融政策の動向
・(為替・物価・金融政策)短期的に大きな動きはないと予想
(2019年03月11日「基礎研レター」)
このレポートの関連カテゴリ
神戸 雄堂
研究・専門分野
神戸 雄堂のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2020/02/12 | 豪州経済の重石となる気候変動問題~注目されるエネルギー政策の行方~ | 神戸 雄堂 | 基礎研レター |
2019/12/05 | 豪州の7-9月期GDPは前期比0. 4%増~公共部門が下支えも民間部門は不振が続く~ | 神戸 雄堂 | 経済・金融フラッシュ |
2019/11/01 | 公共土木施設の被害額から見る自然災害の趨勢 | 神戸 雄堂 | 基礎研レター |
2019/10/16 | ロシア経済の見通し-停滞が続く経済。20年は内需の回復で加速も、緩慢な成長に留まるか。 | 神戸 雄堂 | 基礎研レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年12月11日
貸出・マネタリー統計(24年11月)~企業の定期預金シフトが顕著に、個人の動きはまだ鈍い -
2024年12月11日
Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for November 2024 -
2024年12月11日
ノンメディカルな卵子凍結-東京都では計4千5百人が卵子凍結を実施済、現在パートナーがいない健康な30歳~40歳代が将来に備える傾向- -
2024年12月10日
投資部門別売買動向(24年11月)~事業法人が大幅買い越し~ -
2024年12月10日
2025年はどんな年? 金融市場のテーマと展望
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【オーストラリア経済の見通し-減速する豪州経済。選挙後の政策効果による下支えに期待。】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
オーストラリア経済の見通し-減速する豪州経済。選挙後の政策効果による下支えに期待。のレポート Topへ