2019年01月22日

あなたの‘信用’、何点ですか?―中国12都市をモデルに進む「社会信用システム」とは?

保険研究部 准主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任   片山 ゆき

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■要旨
 
  • 中国政府は2020年までに、国民の社会秩序の向上を目指す「社会信用システム」の構築を目指している。アリババのゴマスコアなど商用の信用偏差値とは別の、国による国民への信用格付けだ。
     
  • 政府による「信用ポイント」が高い人はより便利な生活サービスを利用でき、ルールを守らない人には行動の制限を加えるという、国による信賞必罰の評価システムである。
     
  • 例えば、モデル都市である山東省威海市の場合、市民はポイントに応じてAAA、AA、A、B、C、Dの6ランクに分けられる。持ち点1,000点から加点、減点されるわけだが、例えば献血1回で10点加点、酒酔い運転で50点減点という具合である。
     
  • 特典もある。AAA、AAの信用度が高い市民は、住宅ローンの金利が引き下げられたり、市のスポーツセンターを利用する場合は料金が安くなったりする。
     
  • 信用ポイントの導入により、市民の行動が変化し、社会秩序の向上はある程度見込めるかもしれない。しかし、信用ポイントは一生記録され続け、可視化されている。一生を左右するライフイベントでの活用が進めば、社会における格差を助長し、定着させてしてしまう恐れがある。

■目次

1-国が12のモデル都市を発表、目指す2020年までの全国導入
2-中央政府×政府機関×地方政府と、末端まで張り巡らされる個人の信用システム網
3-献血で信用ポイント10点獲得?、政府が考える品行方正な市民とは?
4-便利な生活、社会秩序の向上の影に潜む格差の助長や定着の恐れ(私見)
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保険研究部   准主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の保険・年金・社会保障制度

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