2019年01月15日

中国の生命保険市場(2017年版)基礎データ【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(35)

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨
 
  • 急成長を続ける中国の生命保険市場は、2017年にアメリカに次いで2番目の規模となった。
     
  • 上位5カ国の収入保険料の伸び率を見てみると、中国がその他の4カ国を遥かに凌いでいる。中国は市場規模、伸び率から、世界の生命保険市場を牽引する存在になりつつあると言えよう。
     
  • 加えて、国民1人あたりの生命保険料収入や、GDPに占める生命保険料収入の割合は世界平均にも達しておらず、今後の成長余地は大きい。
     
  • 国内市場をみてみると、2017年の生保収入保険料は、前年比20.3%増の2兆6,746億元で、日本円ではおよそ46兆円規模となった。
     
  • 商品については、予定利率の上限緩和措置を受けて、無配当保険の販売が伸び、市場全体の49.7%を占めた。販売チャネルについては、個人代理人が全体の50.2%、銀行窓販が40.7%と2大チャネルとなっている。
     
  • 保険会社は、国内系生保の市場占有率が高く、外資系生保の市場占有率は7.4%であった。しかし、国内系生保のうち、国有大手の占有率は急速に下がっている。直近5年間で、国有最大手の中国人寿(13ポイント減)、新華人寿(6ポイント減)などが軒並み下がる一方、替わって台頭しているのが新興の中堅生保である。
     
  • 資産運用について、既存の大手3社を中心に概観すると、債券、定期預金、貸付といった安全な資産を中心に運用されている。
     
  • 2017年も市場の健全化が強力に推し進められた。一方で、市場の成長も堅調であった。今後は、新たに誕生した相互保険会社などプラットフォーマー系生保の成長が注目される。

■目次

1-市場概況
2-商品構成
3-販売チャネル構成
4-保険金・給付金、解約払戻金等の支払いの状況
5-主要な保険会社の業績状況
6-資産運用状況
7-収支状況
8-保険の地域別普及状況〔生損保合計〕
9-世界における中国生命保険市場の位置づけ
10-おわりに

(2019年01月15日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019年度・2020年度・2023年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員教授(2024年度~)
     ・千葉大学客員准教授(2023年度) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

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