- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 暮らし >
- 人口動態 >
- 若年層と中壮年層に着目した外国人の人口動態
若年層と中壮年層に着目した外国人の人口動態
金融研究部 主任研究員 吉田 資
1――はじめに
そこで、本稿では、若年層と中壮年層に着目し、外国人の人口動態を概観する。
2――外国人の人口動態
外国人労働者を在留資格別にみると、「身分に基づく在留資格」(45.9万人)が最も多く、次いで「資格外活動」(29.7万人)、「技能実習」(25.8万人)が多い(図表4)。「身分に基づく在留資格」とは、永住者や日系人、日本人の配偶者等であり、「資格外活動」は留学生のアルバイト等を指す。「技能実習」は、入国後1年目の技能などを習得する活動(第1号技能実習)、2・3年目の習得技能をさらに習熟させるための活動(第2号技能実習)、そして4・5年目の技能をさらに熟達する活動(第3号技能実習)の3段階に分かれている。
1 小針泰介『賃金から見た外国人労働者問題』国立国会図書館・調査と情報、2018年11月15日
2017年度の外国人の若年層は約85万人となり、2013年度から約25万人増加した(図表7)。若年層人口を押し上げている要因の1つは、大学や日本語学校に通うために来日した留学生の増加である。日本学生支援機構「外国人留学生在籍状況調査結果」によれば、外国人留学生は、2013年度の約17万人から、2017年度には約27万人に増加した(2013年度対比59%増加)。政府は、2008年に2020年までに留学生を30万人まで増やす方針を示したが、目標の達成に近づいている。
この結果、若年層の人口に占める外国人の割合は、3.0%から4.5%まで上昇した(2013年度→2017年度)。30歳未満の若者の約20人に1人が外国人という状況である。
2 日本経済新聞・電子版「ニセコ開発 周辺に広がる あふれる海外投資マネー(不動産最前線下)」2018/7/3
3 住宅新報「地域が変わるインバウンド 交流人口増加がもたらす恩恵」2018年9月25日号
03-3512-1861
- 【職歴】
2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
2018年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月19日
しぶといドル高圧力、一体いつまで続くのか?~マーケット・カルテ5月号 -
2024年04月19日
年金将来見通しの経済前提は、内閣府3シナリオにゼロ成長を追加-2024年夏に公表される将来見通しへの影響 -
2024年04月19日
パワーカップル世帯の動向-2023年で40万世帯、10年で2倍へ増加、子育て世帯が6割 -
2024年04月19日
消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し -
2024年04月19日
ふるさと納税のデフォルト使途-ふるさと納税の使途は誰が選択しているのか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【若年層と中壮年層に着目した外国人の人口動態】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
若年層と中壮年層に着目した外国人の人口動態のレポート Topへ