2018年08月09日

東京オフィス市場は一段と改善。Jリート市場は好調維持。-不動産クォータリー・レビュー2018年第2四半期

金融研究部 主任研究員 吉田 資

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■要旨
 
  • 国内景気は、好調な企業収益を背景とする民間設備投資の増加や、雇用所得環境の改善に伴う民間消費の持ち直しに支えられ、緩やかな回復基調が継続している。住宅価格が高止まりする中、住宅着工戸数や中古マンションの成約件数は減少した。地価は引き続き上昇している。
     
  • 東京オフィス市場の空室率は、ファンドバブル期と同水準の1%前半まで低下した。空室率の低下に伴い、賃料はリーマンショック後の最高値を更新した。東京のマンション賃料は、人口流入に支えられ上昇している。ホテルの客室稼動率は、訪日外国人の増加に支えられ高稼働を維持している。一方、首都圏の物流施設市場は、高水準の新規供給が予定されており、空室率の上昇が懸念される。
     
  • J-REIT市場は好調を維持している。年初からの東証REIT指数の上昇率は6.1%に拡大した。また、J-REITによる上期の物件取得額は1兆239億円(前年同期比+26%)となった。国内の不動産売買額が昨年比で減少するなか、J-REITによる新規取得は高い水準を維持している。
東京都心部A クラスビルの空室率と成約賃料
■目次

1.経済動向・住宅市場
2.地価動向
3.不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4.J -REIT(不動産投信)・不動産投資市場
  (1) J -REIT(不動産投信)
  (2) 不動産投資市場
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金融研究部   主任研究員

吉田 資 (よしだ たすく)

研究・専門分野
不動産市場、投資分析

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