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IT×保険で、相互保険を再定義―中国初の生保相互会社の誕生-【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(30)
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき
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- 日本では100年以上の歴史がある相互保険。近年では、バブル経済の終焉にともなう相互会社の株式会社化なども経験している。
- 一方、中国では、改革・開放政策によって1980年に国内業務を再開して以降、株式会社での参入が主流となっており、相互会社が設立されたのは2005年である。
- 加えて、2015年以降は、国がインターネットを活用した経済成長戦略として「インターネット+(プラス)」を打ち出し、相互保険はこの戦略の一環として、インターネットやAIを活用する新たな保険として再定義されている。2017年には中国初の生保相互会社も誕生(開業)した。
■目次
1-中国における相互会社のシェアは1%以下?
2-「国の政策」と表裏一体の相互保険
3-世界の潮流に逆行して、なぜ相互保険を市場に再投入するのか。
(1)商品の多様化
(2)相互会社が持つ経営理念による市場全体の質的向上
(3)市場のプレーヤーの多様化
4-相互会社設立条件―資本を除き保険会社(株式会社)の規定を準用
5-中国初の生保相互会社の誕生―アリ金融系が6割の資金を拠出、経営地域は北京市と、
資金を拠出した会社の従業員及びその親族に限定。
(1)初期運営資金の6割がアリ金融系で占められている
(2)本社のトップ層は30~40歳代で構成
(3)経営地域は北京市と、初期運営資金を拠出した会社の従業員及びその親族に限定
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03-3512-1784
- 【職歴】
2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
(2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
(2019年度・2020年度・2023年度)
・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
日本保険学会、社会政策学会、他
博士(学術)
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