- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 公的年金 >
- 2018年度の公的年金額は、なぜ据え置かれるのか?-年金額の改定ルールと年金財政への影響、見直し内容の確認
2018年度の公的年金額は、なぜ据え置かれるのか?-年金額の改定ルールと年金財政への影響、見直し内容の確認

保険研究部 上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任 中嶋 邦夫
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
2018年度の公的年金額は2017年度から据え置かれることが、2018年1月26日に発表されました1。物価や賃金が変動している中で、なぜ公的年金額は据え置かれるのでしょうか。本稿では、年金額の改定ルールの内容や年金財政への影響を再確認し、これらが今回の改定でどのように機能しているかを、厚生労働省のプレスリリースに沿って解説します。さらに、2016年に「年金カット法案」と話題になった改定ルールの見直しについても確認し、今後の注目点を展望します。
■目次
1 ―― 年金額の改定ルール:本則ルールと年金財政健全化のための調整ルールの2つを適用
1|改定ルールの全体像
2|本則の改定ルール
3|年金財政健全化のための調整ルール(いわゆるマクロ経済スライド)
2 ―― 改定ルールの見直し:特例を見直し、年金財政の悪化を抑制
1|見直しの背景
2|見直しの内容
3 ―― 2018年度分の年金額改定(プレスリリースの解説):特例が適用され年金財政に悪影響
1|本則の改定に特例ルールが適用
2|年金財政健全化のための調整(いわゆるマクロ経済スライド)にも特例ルールが適用
3|今回の改定における適用状況のまとめと将来への影響
4|今後の見直しの影響(仮に2018年度分の改定に見直しが適用された場合)
4 ―― 今後の注目点:消費税率の引き上げを控えて、2019年度の改定が焦点に
(2018年01月31日「基礎研レポート」)

03-3512-1859
- 【職歴】
1995年 日本生命保険相互会社入社
2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)
【社外委員等】
・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)
【加入団体等】
・生活経済学会、日本財政学会、ほか
・博士(経済学)
中嶋 邦夫のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/11 | 高齢期に働く際の年金減額は、金持ち優遇批判等に配慮しつつ対象縮小へ~年金改革ウォッチ 2025年3月号 | 中嶋 邦夫 | 保険・年金フォーカス |
2025/03/05 | 次期年金改革案(調整期間の一致)を避けた場合に起きる問題 | 中嶋 邦夫 | ニッセイ年金ストラテジー |
2025/02/12 | パート労働者への厚生年金の適用は、2027年から徐々に再拡大へ~年金改革ウォッチ 2025年2月号 | 中嶋 邦夫 | 保険・年金フォーカス |
2025/01/14 | 基礎年金の給付調整の早期終了などは政府での検討に持ち越し~年金改革ウォッチ2025年1月号 | 中嶋 邦夫 | 保険・年金フォーカス |
新着記事
-
2025年03月14日
噴火による降灰への対策-雪とはまた違う対応 -
2025年03月14日
ロシアの物価状況(25年2月)-前年比で上昇が続き10%超に -
2025年03月14日
株式インデックス投資において割高・割安は気にするべきか-長期投資における判断基準について考える -
2025年03月13日
インド消費者物価(25年2月)~2月のCPI上昇率は半年ぶりの4%割れ -
2025年03月13日
行き先を探す“核の荷物”~高レベル放射性廃棄物の最終処分とエネルギー政策~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【2018年度の公的年金額は、なぜ据え置かれるのか?-年金額の改定ルールと年金財政への影響、見直し内容の確認】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
2018年度の公的年金額は、なぜ据え置かれるのか?-年金額の改定ルールと年金財政への影響、見直し内容の確認のレポート Topへ