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女性医療の現状(後編)-骨粗鬆症のリスクを減らすには、どうしたらよいか?
                                                保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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前稿(前編)では、女性のライフサイクルと、胎児・幼児期から、思春期、性成熟期、妊娠・出産までの女性医療の主なテーマについて概観した。その中で、女性には、月経、妊娠、出産に伴う、特徴的な健康や医療の問題があることを見ていった。
本稿では、更年期、老齢期の女性医療を概観する。近年、高齢者の医療・介護には、注目が集まっている。そのサービスの対象者は、主として、高齢女性である。従って、今後の医療・介護を語る上で、女性医療は、主要なテーマになっていくものと考えられる。
また、本稿では、視点を変えて、女性医療のサービス提供体制についても紹介する。
そして最後に、筆者の私見として、女性医療の問題点を述べる。本稿を通じて、読者に、女性医療への関心と理解を深めていただければ、幸いである。
■目次
0――はじめに
1――更年期
1|更年期障害の患者は、50歳代に多い
2|更年期障害の治療法として、ホルモン療法や薬物療法が行われている
3|更年期には抑うつ症状が現れることがある
4|更年期には、乳がん・子宮体がん・卵巣がんのリスクが高まる
5|更年期には甲状腺疾患を発症することもある
6|不眠症などの睡眠障害を起こすこともある
2――老年期
1|老年期には、泌尿婦人科の疾患が見られる
2|老年期には、大腸がん・胃がんなどの消化器系のがんの罹患率・死亡率が高くなる
3|老年期には、肺がんの罹患率・死亡率も高くなる
4|閉経後に、メタボリックシンドロームを合併すると、糖尿病を発症することもある
5|老年期は、女性ホルモンの低下により、骨粗鬆症のリスクが高まる
6|ロコモは進行すると、要介護の状態につながりやすい
7|老年期にはサルコペニアの予防が必要となる
8|老年期にはフレイルになりやすい
9|高齢化に伴う認知症の患者の増加は社会問題となりつつある
3――女性医療サービスの提供
1|性差医療は、日本に紹介されてからまだ20年足らず
2|女性を総合的に診療できる女性医師・婦人科医師の充足は徐々に進んできた
3|女性専用外来の拡充が進んできた
4|女性医療に関する包括的な統計データは、とりまとめられていない
5|女性医療に関する、統合医療の展開は道半ば
4――おわりに (女性医療の問題点 (私見))
(2017年08月03日「基礎研レポート」)
このレポートの関連カテゴリ
                                        保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
                                研究・専門分野
                                保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
                            
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員 
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