2017年05月02日

年金改革ウォッチ 2017年5月号~ポイント解説:資金運用部会の本来の課題

保険研究部 上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任 中嶋 邦夫

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■要旨

1 ―― 先月までの動き

先月は、年金積立金の管理運用について審議を行う専門の部会として、社会保障審議会に「資金運用部会」が設置されました。当面は、昨年12月に成立した年金改革法に基づく年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革の施行(本年10月)に向けて、必要な事項を順次審議していく予定です。

2 ―― ポイント解説:資金運用部会の本来の課題

新設された資金運用部会にとって、当面の役割はGPIF改革の実施準備ですが、本来の定常的な役割は年金積立金の運用目標の立案や運用状況の確認です。本稿では、本来の役割の課題を確認します。

  1|運用目標立案の課題
   :資産配分決定過程の透明化と、財政見通しの前提策定との連携
  2|運用状況確認の課題:評価基準の明確化
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保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫 (なかしま くにお)

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴
  • 【職歴】
     1995年 日本生命保険相互会社入社
     2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
     2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
    (2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

    【社外委員等】
     ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
     ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
     ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
     ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

    【加入団体等】
     ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
     ・博士(経済学)

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