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2017年01月24日
EIOPAによる2016年度保険ストレステストの結果について(1)-EIOPAの報告書の概要報告-
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7 この「6|SCR比率、7|SCR比率(LTG及び移行措置の影響)」の内容については、「EUソルベンシーⅡにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(3)-EIOPAの報告書の概要報告-」でも引用している。
LTG及び移行措置のうち、ボラティリティ調整(Volatility Adjustment:VA)は64%の会社が適用して、最も幅広く適用されている。マッチング調整(Matching Adjustment:MA)は7%、技術的準備金に関する移行措置(Transitional on the Technical Provision:TTP)は18%の会社が適用しているが、リスクフリー金利の移行措置(Transitional on the Risk- Free Rate:TRFR)を適用しているのはわずか3社でしかない。
なお、LTG及び移行措置の非適用により、技術的準備金は3%増加し、EU/EEA平均でのAOL比率は110%から107%に減少する。
8 以前のレポート「EUソルベンシーIIにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(1)-EIOPAの報告書の概要報告-」(2017.1.10)で説明したように、「2016 EIOPA保険ストレステスト報告書」では、MAとVAがLTG措置に、TRFRとTTPが移行措置(transitionals)に区分されている。これらのLTG及び移行措置の具体的内容については、上記レポートを参照していただきたい。
なお、LTG及び移行措置の非適用により、技術的準備金は3%増加し、EU/EEA平均でのAOL比率は110%から107%に減少する。
8 以前のレポート「EUソルベンシーIIにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(1)-EIOPAの報告書の概要報告-」(2017.1.10)で説明したように、「2016 EIOPA保険ストレステスト報告書」では、MAとVAがLTG措置に、TRFRとTTPが移行措置(transitionals)に区分されている。これらのLTG及び移行措置の具体的内容については、上記レポートを参照していただきたい。
5―まとめ
以上、今回のレポートでは、今回の報告書の概要とストレス前の貸借対照表に基づくベースラインの状況について報告してきた。
次回と次々回のレポートでは、今回の報告書の第3章に記載されているストレステストの結果の概要について報告する。
次回と次々回のレポートでは、今回の報告書の第3章に記載されているストレステストの結果の概要について報告する。
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(2017年01月24日「保険・年金フォーカス」)
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