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2016年07月11日
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3.景気の先行き判断DI:2ヵ月ぶりの悪化、先行き不透明感が高まる

家計動向関連は、「バーゲンの出足も良く、ボーナスの時期も重なるので、梅雨が明けたら良い感じになっていくのではないか」(四国・衣料品専門店)など、ボーナスによる消費押し上げ効果を期待するコメントが見受けられる一方で、「英国のEU離脱問題の影響がどうなるか、先行きが不透明なこともマイナス要因である」(北海道・スーパー)といったように、EU離脱による先行き懸念が根強いことが窺える。熊本地震の影響については、「熊本地震報道が減ったことにより、旅行需要の回復が見込まれる」(北関東・観光型旅館)のように、マインドの下押しが和らぎつつある様子が見て取れる。
企業動向関連は、「英国のEU離脱問題により、世界経済が不安定になっている。急激な円高、株安によって、消費者心理が冷え込んでいる。また、企業の収益面から、賃金の低下につながる恐れがある状況で、厳しいのではないか」(南関東・繊維工業)など、EU離脱による企業収益への影響を懸念する声が聞かれた。
雇用関連は、「英国のEU離脱問題による影響で、悪くなる」(南関東・学校)のように、景気の先行き不安から雇用環境が厳しくなるとの懸念が根強いようだ。
(2016年07月11日「経済・金融フラッシュ」)
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