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【人口減少社会・国内市場の縮小】現状を変えるヒントは「消費者の心を掴む商品価値」にあり!
生活研究部 主任研究員 井上 智紀

前述のとおり眼鏡市場は、全体としては縮小し続けているように見受けられるものの、PCのブルーライトカット眼鏡など「視力矯正」とは異なる機能を打ち出すことで機能性眼鏡市場という市場を切り拓いた会社や、眼鏡フレームのファッション性と低価格を訴求することで支持を獲得している会社など、眼鏡市場全体の縮小傾向に反して成長を続ける会社も見受けられる。これらの例が示すように、眼鏡やコンタクトレンズは、ファッション性やブルーライトカットという、視力矯正とは異なる機能を付与することにより、市場の裾野が拡がり、その中で消費者の支持を得た企業が成長を実現している。このことは、既存の、ともすれば縮小傾向にあるような市場においても成長を実現する鍵は、既存の用途といった枠を超えて商品に新たな意味を付与することで消費者の心をつかみ、支持を得られるような市場をカタチづくることができるかどうかにあることを示している。発想の転換を促す柔軟な思考が求められているといえよう。
1 移動電話通信料は年代を問わずほぼ一貫して増加傾向が続いており30~50代では2002年、60代でも2006年に移動電話通信料が固定電話通信料を上回っている。
2 コンタクトレンズ支出増加の背景には、使い捨てタイプなど使用期間が短い商品の普及拡大もあるものと思われる。

03-3512-1813
(2016年03月18日「研究員の眼」)
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