- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- 土地・住宅 >
- 初めて持ち家を取得した層と2回目以上の違い‐昨今の住宅取得事情(その2)
2016年03月14日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
持ち家取得2回目以上には、買い換えや建て替えが含まれており、1回目に比べ資金的に優位である。持ち家取得のための費用とそのための資金確保は、初めて持ち家を取得する層にとってより重要になる。
■目次
1――住宅取得方法の違い
1|2回目以上では新築と建て替えが同程度
2|2回目以上では分譲マンションへの住み替えが比較的多い
2――居住期間の違い
・1回目の取得では、従前の居住期間10年未満での住み替えが約6割を占める
3――取得費の違い
・持ち家取得費用は平均すると1回目の取得層の方が高い
持ち家取得2回目以上には、買い換えや建て替えが含まれており、1回目に比べ資金的に優位である。持ち家取得のための費用とそのための資金確保は、初めて持ち家を取得する層にとってより重要になる。
■目次
1――住宅取得方法の違い
1|2回目以上では新築と建て替えが同程度
2|2回目以上では分譲マンションへの住み替えが比較的多い
2――居住期間の違い
・1回目の取得では、従前の居住期間10年未満での住み替えが約6割を占める
3――取得費の違い
・持ち家取得費用は平均すると1回目の取得層の方が高い
「昨今の住宅取得事情」の第2回は、平成25年住生活総合調査を用いて、初めて持ち家を取得した層と2回目以上の層とを比較する。
1――住宅取得方法の違い
2――居住期間の違い
3――取得費の違い
持ち家取得費用は平均すると1回目の取得層の方が高い
持ち家取得に要した費用では、1回目は2回目以上に比較して、2,000~4,999万円の割合が高くなっている。初めて取得する場合、土地取得を伴う新築のケースが多く、この費用帯に集中するのだと考えられる。平均値を見ても2,676万円で、2回目以上の2,584万円より高くなっている。
これに対し、2回目以上は1回目に比べ400~1,399万円の割合が高くなっている。2回目以上には、従前持ち家の売却資金を用いることができる買い換え、土地の取得が必要ない建て替えが含まれており、これらは1回目に比べ資金的に優位である。この点が1回目に比べ2,000~4,999万円の割合が低く、低価格帯の割合が高い理由と考えられる。持ち家取得のための費用とそのための資金確保は、初めて持ち家を取得する層にとって、より重要になることが分かる。
持ち家取得に要した費用では、1回目は2回目以上に比較して、2,000~4,999万円の割合が高くなっている。初めて取得する場合、土地取得を伴う新築のケースが多く、この費用帯に集中するのだと考えられる。平均値を見ても2,676万円で、2回目以上の2,584万円より高くなっている。
これに対し、2回目以上は1回目に比べ400~1,399万円の割合が高くなっている。2回目以上には、従前持ち家の売却資金を用いることができる買い換え、土地の取得が必要ない建て替えが含まれており、これらは1回目に比べ資金的に優位である。この点が1回目に比べ2,000~4,999万円の割合が低く、低価格帯の割合が高い理由と考えられる。持ち家取得のための費用とそのための資金確保は、初めて持ち家を取得する層にとって、より重要になることが分かる。
(2016年03月14日「基礎研レター」)
03-3512-1814
経歴
- 【職歴】
1994年 (株)住宅・都市問題研究所入社
2004年 ニッセイ基礎研究所
2020年より現職
・技術士(建設部門、都市及び地方計画)
【加入団体等】
・我孫子市都市計画審議会委員
・日本建築学会
・日本都市計画学会
塩澤 誠一郎のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2025/07/08 | 住宅を社会的資産に-ストック型社会における住宅のあり方 | 塩澤 誠一郎 | 基礎研マンスリー |
| 2025/06/25 | 住宅を社会的資産に~ストック型社会における住宅のあり方~ | 塩澤 誠一郎 | 研究員の眼 |
| 2025/04/09 | 「計画修繕」は、安定的な入居確保に必須の経営手法~民間賃貸住宅における計画修繕の普及に向けて~ | 塩澤 誠一郎 | 基礎研レポート |
| 2024/08/13 | 空き家の管理、どうする?~空き家の管理を委託する際、意識すべき3つのこと~ | 塩澤 誠一郎 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年11月04日
今週のレポート・コラムまとめ【10/28-10/31発行分】 -
2025年10月31日
交流を広げるだけでは届かない-関係人口・二地域居住に求められる「心の安全・安心」と今後の道筋 -
2025年10月31日
ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定 -
2025年10月31日
2025年7-9月期の実質GDP~前期比▲0.7%(年率▲2.7%)を予測~ -
2025年10月31日
保険型投資商品の特徴を理解すること(欧州)-欧州保険協会の解説文書
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【初めて持ち家を取得した層と2回目以上の違い‐昨今の住宅取得事情(その2)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
初めて持ち家を取得した層と2回目以上の違い‐昨今の住宅取得事情(その2)のレポート Topへ














