2015年10月16日

波乱の兆し?-不透明な株式市場との向き合い方

金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト 井出 真吾

文字サイズ

■要約

株式市場の不安定な状態が続いている。背景には中国はじめ世界経済の減速懸念やアメリカの利上げ時期が依然として不透明なことがあろう。一部にはリーマンショックの再来を心配する声もある。

そこで、直近とリーマンショック時の株式市場の動向を比較したところ、いくつかの類似点が見付かった。危険を察知した一部の投資家の行動が現れているのかもしれない。

無論、これらの類似性は一部の状況証拠に過ぎず、他の指標ではリーマンショック時と異なる点も多い。現時点では近い将来に波乱相場に陥るとは思っていないが、米利上げなど何かをきっかけに波乱相場が訪れないとも限らない。過度な悲観は良い結果をもたらさないが、視界不良なだけに慎重姿勢も忘れずにいたい。

42814_ext_15_1.jpg
Xでシェアする Facebookでシェアする

金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾 (いで しんご)

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済・資産形成

経歴
  • 【職歴】
     1993年 日本生命保険相互会社入社
     1999年 (株)ニッセイ基礎研究所へ
     2023年より現職

    【加入団体等】
     ・日本ファイナンス学会理事
     ・日本証券アナリスト協会認定アナリスト

(2015年10月16日「基礎研レター」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【波乱の兆し?-不透明な株式市場との向き合い方】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

波乱の兆し?-不透明な株式市場との向き合い方のレポート Topへ