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介護経験の有無別にみた自分の介護のための準備状況

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
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高齢期において、「自分自身の介護」は不安事項の1つだ。生命保険文化センターの「平成25年度生活保障に関する調査」によると、自分の介護に対する不安を持つ人の割合はおよそ9割1となっている。しかし、ニッセイ基礎研究所が50~69歳の人を対象に実施した高齢期をテーマとするアンケート調査2において、老後の生活設計を行う上で考慮に入れたことを尋ねた結果、「自身の介護」を考慮に入れた割合は、「健康維持・管理」、「生きがい・過ごし方」、「収入・支出」、「資産・負債」、「住まい」を考慮に入れた割合と比べて低かった(図表2参照)。69歳までの人にとって、自分自身の介護は、やや遠い話のようだ。この結果を、これまでに介護経験がある人と介護経験がない人で比較すると、介護経験がある人は、「自身の介護」を含めて多くの項目を老後の生活設計を行う上で考慮に入れていた。
そこで、現在の生活設計状態や介護についての準備状況を介護経験の有無による差に注目して分析をした。
1 生命保険文化センターの「平成25年度生活保障に関する調査」によると、自分の介護に対して不安感がある割合は男女とも30歳代以上でおよそ9割を超える。そのうち、「非常に不安を感じる」の割合は、50~60歳代男性で30%、女性で40%を超える。
2 2014年6~7月実施した調査で、対象は全国の50~69歳の男女個人。サンプル数は、介護経験ありが2047サンプル、介護経験なしが1005サンプル。
(2015年03月16日「基礎研レター」)
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03-3512-1783
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2003年 ニッセイ基礎研究所入社
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