- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【8月米住宅販売】新築が2008年5月以来の50万超
【要旨】
結果の概要:新築が2008年5月以来の水準に
9月22日に全米不動産協会(NAR)が8月の中古住宅販売件数を、24日には米国商務省と住宅都市開発省(HUD)が共同で8月の新築一戸建て住宅販売件数を公表した。
8月の中古住宅販売件数は季調済の年換算で505万件(前月改定値:同514万件)となり、前月から減少、市場予想の520万件(Bloomberg集計の中央値、以下同様)に届かなかった。
一方、8月の新築一戸建て住宅の販売件数は季調済年換算で50.4万件(前月改定値:同42.7万件)となり、こちらは前月から急拡大、市場予想(43.0万件)を大きく上回った。
8月は新築住宅が50万件を超え、これは2008年5月以来の水準となる。金融危機前のピークと比較すると低水準ではあるものの、非常に良い結果だったと言える。単月の数値なので、今回の結果だけで住宅市場の強さを判断するのは早計ではあるが、住宅価格上昇の一服や在庫不足の緩和など住宅市場への追い風が見られていることから、今後は改善基調がより明確化する可能性もある。
一方、8月は中古住宅が予想を下回り冴えない結果であった。ただし、これは投資家の購入が落ち込んだことが要因である。投資家の需要減も悪材料ではあるが、家計の景況感や購買力の低下を受けた住宅需要の減少ではないことから、中古住宅の結果を受けて、住宅市場を過度に悲観視する必要もないだろう(詳細はPDFを参照)。
今回は中古と新築で方向感が異なる結果となったが、総じて見れば新築が目立って好調だった分、今後の住宅市場改善への期待感が膨らむ結果だったと言える。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年05月26日
欧州大手保険Gの2021年の生命保険新契約業績-商品タイプ別・地域別の販売動向・収益性の状況- -
2022年05月26日
Japan’s Economic Outlook for Fiscal 2022 and 2023 (May 2022) -
2022年05月26日
日本の物価は持続的に上昇するか~消費者物価の今後の動向を考える -
2022年05月26日
時を駆けるか中高年-時間は夢を裏切らないか -
2022年05月25日
海外事例にみるCBDC手数料-国内事情にあった導入を模索すべき
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【【8月米住宅販売】新築が2008年5月以来の50万超】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【8月米住宅販売】新築が2008年5月以来の50万超のレポート Topへ