- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 欧米生保市場定点観測(6)ビッグデータの生保への活用-アメリカの生保では、ビッグデータの取組みは進んでいるのか?
欧米生保市場定点観測(6)ビッグデータの生保への活用-アメリカの生保では、ビッグデータの取組みは進んでいるのか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
【要旨】
本稿は、生命保険制度に興味のある方々に向けて、ビッグデータへの取組み動向を紹介するもので、特に予備知識を要しない平易な内容としている。
現在、ビッグデータが世界中で活用されている。古くから企業経営では、様々な場面で情報が活用されてきた。生保会社でも、情報活用が経営の生命線であることは言うまでもない。近年、取り扱う情報の量は劇的に増加している。情報の質の面でも、様々なマルチメディアから発信される音声や映像などへと多様化が進んでいる。情報の更新頻度も増加している。ビッグデータは、多量性、多種性、リアルタイム性を特徴としている。
ビッグデータの取扱いは、欧米での取組みが進んでいる。金融分野では銀行や損保会社での先行事例が出ているが、生保会社での取扱いは初期段階にとどまっている。ビッグデータは、今後の情報処理および情報通信技術の発展の中で、中心的な役割を果たすものと考えられる。コンプライアンスやプライバシー保護といった問題もあるが、顧客との信頼関係を維持・発展させることを念頭に置いて取り組むべきと考えられる。ビッグデータをはじめとした関連技術の発展は、今後、更に加速していくであろう。その動向に注意しつつ、ビッグデータへの取組みを進めていくべきと考えられる。
(2014年09月09日「保険・年金フォーカス」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
篠原 拓也のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/27 | 気候指数 2024年データへの更新-日本の気候の極端さは1971年以降の最高水準を大幅に更新 | 篠原 拓也 | 基礎研レポート |
2025/05/20 | 「次元の呪い」への対処-モデルの精度を上げるにはどうしたらよいか? | 篠原 拓也 | 研究員の眼 |
2025/05/13 | チェス盤を用いた伝心-愛情と計算力があれば心は通じる? | 篠原 拓也 | 研究員の眼 |
2025/05/09 | 国民負担率 24年度45.8%の見込み-高齢化を背景に、欧州諸国との差は徐々に縮小 | 篠原 拓也 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年07月10日
ドイツの生命保険監督を巡る動向(2)-BaFinの2024年Annual ReportやGDVの公表資料からの抜粋報告(生命保険会社等の監督及び業績等の状況)- -
2025年07月09日
バランスシート調整の日中比較(後編)-不良債権処理で後手に回った日本と先手を打ってきた中国 -
2025年07月09日
貸出・マネタリー統計(25年6月)~銀行貸出の伸びが回復、マネタリーベースは前年割れが定着 -
2025年07月09日
景気ウォッチャー調査2025年6月~気温上昇で夏物商材の売れ行きが好調、現状判断DIは2ヵ月連続の上昇~ -
2025年07月09日
「専業主婦世帯」理想は、若年男女の5%未満 【脱・中高年民主主義】大人気就職エリア、東京在勤若者の理想のライフコースとは?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【欧米生保市場定点観測(6)ビッグデータの生保への活用-アメリカの生保では、ビッグデータの取組みは進んでいるのか?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
欧米生保市場定点観測(6)ビッグデータの生保への活用-アメリカの生保では、ビッグデータの取組みは進んでいるのか?のレポート Topへ