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相関係数を改めて考える-「見方」を変えると答えが変わる
金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・サステナビリティ投資推進室兼任 高岡 和佳子
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■要旨
相関係数は証券投資理論やリスク管理で必要不可欠である。相関係数とは、2資産の価格変動(収益率)がどの程度関係しているかを表す尺度である。収益率は日次と年次といったデータ間隔によって大きく異なるが、関係性はデータ期間によらず一定と考えられている。しかし、実際のデータを用いて推計すると、データ間隔によって相関係数は異なり、データ間隔が長くなるほど相関係数(絶対値)が高まるようだ。これは推計誤差による偶然の事象とも解釈できるが、当レポートでは他の要因の可能性を追求する。証券投資理論の多くは、市場が完全に効率的であることを前提とするが、実際の市場は完全に効率的であるとは言えない。市場が完全に効率的でないことを考慮すると、実際のデータから観測される、データ間隔が長くなるほど相関係数(絶対値)が高まるといった現象を合理的に説明できることを示す。
(2014年07月31日「基礎研レポート」)
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03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
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