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輸出主導経済のこれまでとこれから~韓国・台湾の経済構造、日本との比較など
経済研究部 准主任研究員 高山 武士
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- 先進国向けの輸出に加えて、新興国向けの輸出も伸び悩んでいることで、輸出主導経済である韓国や台湾では成長率の低迷が長期化している。本稿では、これら韓国・台湾の経済構造や輸出の状況、今後の課題を考えていく。
- 韓国・台湾は、アジアでは日本に次いで高所得経済となったこともあり、第三次産業の割合が高い。しかし、製造業の存在感も大きく、特にここ20年では電子機器産業の急速な拡大が、成長をけん引してきた。
- 韓国と台湾の経済構造には類似点が多く、所得水準や輸出依存度の高さなどは共通している。ただし、やや細かく見ると、韓国の輸送用機器産業のシェアが高く、台湾のコンピュータや光学機器産業のシェアが高いなどの相違点もある。双方ともに発達した電子機器産業でも、台湾の方がより成長速度が速かったという特徴がある。
- 韓国や台湾の輸出低迷には、世界経済の成長速度が低下しているほか、新興国の地場企業との競争激化や、また製造業の現地生産化が進んでいることなどが考えられる。こうした悪影響については、韓国よりも台湾が深刻と見られる。
- 今後、世界経済の成長に改善が見られれば、これに伴って韓国・台湾ともに再び輸出中心に経済が回復していくだろう。ただし、韓国や台湾では大企業や主要製造業の業績に成長率が左右されやすいため、注意が必要だろう。
- グローバル化が進むなか、長期的には、製造業のうち低コスト・大量生産を強みとし、組み立て工程に特化した事業だけで成長することは難しいだろう。
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(2013年11月29日「Weekly エコノミスト・レター」)
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