- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 日銀短観(6月調査)~大企業製造業の景況感は12改善の4、先行きは10へ
日銀短観(6月調査)~大企業製造業の景況感は12改善の4、先行きは10へ
経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志
このレポートの関連カテゴリ
- 大企業製造業の業況判断D.I.は4と前回調査から12ポイントの大幅上昇を示し、景況感の順調な改善が示された。大企業非製造業のD.I.も12と6ポイント改善した。前回調査以降、5月下旬にかけて円安が進行、海外では米経済が堅調に推移し、国内では株価上昇に伴って消費マインドが回復するなど事業環境が改善、景況感の改善に繋がった。中小企業も改善幅こそ大企業には及ばないものの、製造業、非製造業ともに改善し、景況感の改善が大企業から波及してきているとみられる。先行きについても、米国を中心とする海外経済の回復やアベノミクスへの期待が続き、製造業では企業規模を問わずさらなる景況感改善が示され、非製造業でも横ばいと景況感は底堅い。
- 13年度設備投資計画は2.0%増と上方修正され、プラス圏に浮上した。例年6月調査では上方修正となる傾向が強いうえ、事業環境と企業収益の改善もプラスに寄与したとみられる。ただし、2.0%という伸び率は力強くはない。設備投資を積極的に積み増すには中長期の成長期待が改善することが不可欠であり、まだその状況には至っていないと考えられる。
- 大企業製造業の販売価格判断D.I.は、足元・先行きともに上昇しているものの、D.I.の水準は先行きでも依然マイナス圏(すなわち「下落」が優勢)となっており、企業のインフレ期待にはやや伸び悩み感がある。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1870
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年07月04日
サマージャンボ2022はシンプル化-狙いが明確な2つのくじをどう組み合わせるか? -
2022年07月04日
新しい金融政策への誘導戦略~日銀の国債管理戦術~ -
2022年07月04日
ユーロ圏消費者物価(22年6月)-前年比伸び率はさらに拡大し、8.6%に -
2022年07月01日
Reflections on Financial Regulators’ Initial Responses to COVID-19 -
2022年07月01日
世界各国の市場動向・金融政策(2022年6月)-6月は世界的な株安・ドル高の展開
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年06月28日
News Release
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
【日銀短観(6月調査)~大企業製造業の景況感は12改善の4、先行きは10へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
日銀短観(6月調査)~大企業製造業の景況感は12改善の4、先行きは10へのレポート Topへ