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- 景気ウォッチャー調査12年11月~現状判断DI、先行き判断DIともに前月を上回る
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■見出し
・現状判断DIは4ヶ月ぶりの上昇
・先行き判断DIは7ヶ月ぶりの上昇
■introduction
12月10日に内閣府から発表された2012年11月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状に対する判断DIは40.0となり、前月を1.0ポイント上回り4ヶ月ぶりの上昇となった。
これは(1)「秋から冬へと寒さが本格化するに伴い、冬物衣料の売上高が大きく伸びたこと」(2)「iphone5などの新型人気スマートフォンの在庫に余裕が出来たことで、スマホを中心に大きく通信会社の販売数が伸びたこと」(3)「2014年4月に実施される消費増税を見据えた駆け込み需要により、少しずつ住宅関連の受注が増加していること」などが影響していると考えられる。
一方、景気の先行きに対する判断DIは41.9となり、前月を0.2ポイント上回り7ヶ月ぶりの上昇となった。これは(1)「エコカー補助金の反動減が収まり、今後自動車需要が回復していくと予想されていること」(2)「2014~2015年の消費増税の決定に伴い、住宅業界を中心に駆け込み需要が期待されていること」などが影響していると思われる。
2012年11月の調査では現状判断DI、先行き判断DIは水準自体40台前半とまだまだ低いものの、共に前月を上回った。日中関係の悪化に起因する経済活動への悪影響など不安要素があるものの、消費増税に伴う駆け込み需要や円安に伴う輸出環境の改善に期待感が見られるなど、景気は底入れの兆しがみられる。
(2012年12月11日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
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