- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- ユーロ睨みの状況は続く~マーケット・カルテ7月号
6月17日のギリシャ再選挙にて緊縮財政派が勝利し、ギリシャのユーロ離脱という最悪のシナリオは一旦回避されたが、市場の警戒感は解消せず、ユーロや株へ資金を戻す動きは限定的であった。それは、ギリシャは5月の選挙前の状況に戻っただけで、財政再建の実行力を問われる状況に変わりはなく、スペインの銀行問題も全く解決していないためだ。欧州危機を巡る警戒感は今後も続くとみられ、ユーロは上値が重くなりやすいと見る。ただし、今後半年という長めの時間軸では、EUサイドの歩み寄りも含め、政策対応が徐々に進むに従ってユーロを買い戻す動きが出始め、ユーロは現状よりもやや上昇(円安ユーロ高)するという見方に変更はない。
ドルについても、最近は米国景気の減速を示唆する指標が増えている。米国景気は緩やかな回復を続けると考えているが、景気に再び加速感が見られるまではFRBの追加緩和期待も続く。従って、円安ドル高トレンドが出るにはもうしばらく時間を要するだろう。
長期金利については、根強いリスク回避姿勢から債券需要の強い状況が続くとみられることから、しばらくは低位で推移すると見る。ただし、現在の水準はそもそもファンダメンタルズでは説明し難い低水準であるため、夏場以降、ユーロ圏に対する緊張感が徐々に緩和し、米景気回復期待に伴う緩やかな米金利上昇に促される形で、小幅ながら上昇に転じると見ている。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1870
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年04月16日
「名古屋オフィス市場」の現況と見通し(2021年) -
2021年04月15日
さくらレポート(2021年4月)~多くの地域で持ち直しているとの認識が維持されるも、一部地域は景気判断を引き下げ -
2021年04月15日
国民負担率は過去最高-高齢化を背景に、今後もさらに上昇するか? -
2021年04月15日
民間銀行が発行する紙幣 -
2021年04月15日
ネット病院の急増(中国)-新型コロナの経験をどう活かすのか。
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年04月12日
News Release
-
2021年04月02日
News Release
-
2021年01月21日
News Release
【ユーロ睨みの状況は続く~マーケット・カルテ7月号】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ユーロ睨みの状況は続く~マーケット・カルテ7月号のレポート Topへ