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- 5月ECB政策理事会:次回利上げは7月が濃厚
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■見出し
・6月利上げは見送りを示唆も、利上げバイアスは変わらず
・6月政策理事会ではスタッフ経済見通し、7~9月期の流動性供給方針を公表予定
・ギリシャの債務再編は「選択肢ではない」、ポルトガルの構造調整プログラムは「歓迎」
■introduction
欧州中央銀行(ECB)は5日に5月の政策理事会を開催、事前予想通り政策金利の据え置きを決めた。声明文の物価の上振れリスクに対する表現が「とても注意深く監視する(monitor very closely)に据え置かれたため、6月利上げの観測は後退、対ドルでのユーロ相場の増価基調に修正が加わった。
6月9日の次回政策理事会ではスタッフ経済見通しの上方修正を踏まえて、7月利上げへの布石を打つ可能性が高い。7~9月期の流動性供給に関する議論の結果も注目されよう。
トリシェ総裁は、質疑応答の中で、ギリシャの債務再編の可能性を否定、「構造調整プログラム」を公表したポルトガルの他、ポルトガル支援の妨げになるおそれがあるフィンランドも含め、すべての加盟国が責任を果たすことの重要性を強調した。
(2011年05月06日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2015~2024年度 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017~2024年度 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022~2024年度 Discuss Japan編集委員
・ 2022年5月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
・ 2024年10月~ 雑誌『外交』編集委員
・ 2025年5月~ 経団連総合政策研究所特任研究主幹
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