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- 商業販売統計11年2月~持ち直し続くも、3月は震災の影響から大幅悪化の公算
■見出し
・持ち直し続くも、3月は震災の影響から大幅悪化の公算
・大型小売店の販売額は3ヵ月ぶりに増加
■introduction
3月29日に経済産業省から公表された11年2月の商業販売統計速報によると、小売業販売額は前年比0.1%の10兆4070億円となり、前月から横ばいとなった。季節調整済前月比では0.8%と2ヵ月続けて増加した。
物価変動の影響を除いた実質値(当研究所試算値)では前年比▲0.8%の減少となった。生鮮食品の大幅上昇などを主因に物価(電力・都市ガス・水道を除く財)が前年比プラスで推移していることから、5ヵ月続けて名目の伸びが実質を上回った。
業種別では、引き続き駆け込み需要の反動による影響から自動車小売業、機械器具小売業が販売額全体を大きく押し下げている。自動車小売業は、前年比▲16.5%と10月以降二桁マイナスが続いている。機械器具小売業は前年比▲4.7%と、前月(同▲9.1%)に続いて大幅減少となった。ただし、減少幅はともに前月から縮小した。寄与度別では、自動車小売業が▲2.3%、機械器具小売業が▲0.3%小売業販売額を押し下げたものの、燃料小売業が0.9%、食料品小売業が1.1%押し上げたことにより、駆け込み需要の反動による減少分はほぼ相殺されている。
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桑畠 滋
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