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日銀展望レポート(10/28):CPIプラスの領域に入るのは11年度中、ゼロ金利長期間を示唆

総合政策研究部 専務理事 エグゼクティブ・フェロー・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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■見出し
・5兆円規模の基金詳細を発表、社債は「BBB格」以上、CPは「a-2格」も対象
・展望レポート : 緩やかな回復シナリオは維持、CPIプラスの領域に入るのは11年度中
■introduction
10月28日の決定会合で5日の金融政策決定会合で打ち出した5兆円規模の基金について詳細を公表した。各種資産の買い入れ規模を、長期国債と国庫短期証券で合計3.5兆円程度(うち長期国債1.5兆円)、CPや社債などが計1兆円程度、ETFやJ-REITは5000億円程度とし、社債やCPの買入条件については、過去に日銀が実施した時よりも基準を引き下げ、社債は「BBB格」以上、CPは「a-2格」も対象とした。
ETFやJ-REITの買い取りを早期に始めるために次回会合を当初予定していた11月15~16日から同月4~5日に前倒すると公表した(11月2~3日にはFOMC開催が予定されている)。
今回の内容は、ほぼ市場の予想通り(長期国債の買入れが1.5兆円は少し少額な気はするが、)で効果も限定的との評価になるだろう。今後も追加緩和の流れが続くと予想されるが、日銀の対応としては買取資産の拡大、買取枠拡大といった流れになっていくと思われる。
(2010年10月28日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
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