- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- 3月マネー統計:銀行貸出は約4年半ぶりの前年比マイナス2%台
■見出し
・貸出動向: 設備投資動向が今後のカギ
・マネタリーベース: 追加緩和を背景に高い水準をキープ
・マネーストック: 通貨供給量の伸びは緩やかに低下しつつも、引き続き高水準
■introduction
日銀が発表した貸出・資金吸収動向等によると、3月の銀行総貸出(平残)の前年同月比伸び率は▲2.0%と前月(▲1.6%)からマイナス幅が拡大した。マイナス2%台は2005年8月以来となる。
比較対象である09年3月はリーマン・ショック後の金融市場の混乱に伴う貸出急増のピークにあたり、その反動という面もあるが、資金需要の低迷も続いているようだ。短観の2010年度設備投資計画は前年度比▲3.9%と下げ止まり感が出ているが、今後企業の投資姿勢が積極化するかどうかが銀行貸出を左右するポイントになる。
なお、中小企業向け貸出は引き続き前年比▲3%台で推移している。短観の資金繰り判断D.I.も中小企業では依然水準が低く、倒産も過去のトレンドからは高止まりしている(図表1~6)。中小企業向けの政策サポートの効果が今後出てくるのか注目される(図表1~6)。
(2010年04月12日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/09/17 | 円相場は一時1ドル140円割れ、円高は続くか?~マーケット・カルテ10月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
2024/09/10 | 貸出・マネタリー統計(24年8月)~貸出の伸びは堅調を維持、マネタリーベースは前年割れが秒読み段階に | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
2024/09/06 | 急速に進む円安修正~今後のシナリオを展望する | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
2024/08/16 | 円相場は乱高下、今後は円高か円安か?~マーケット・カルテ9月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年09月17日
タイの生命保険市場(2023年版) -
2024年09月17日
25年以上言われ続けている「若者の海外離れ」問題-若者の「海外旅行離れ」に関する私論的考察 -
2024年09月17日
ハロウィンジャンボの楽しみ2024-一攫千金のドキドキ感と100万円以上当せんのワクワク感の配分は? -
2024年09月17日
どうなる?中国の不動産市場~三中全会の改革要点からみる不動産市場回復策のねらい~ -
2024年09月17日
ロシアGDP(2024年4-6月期)-減速したものの前年比4%台の高成長
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【3月マネー統計:銀行貸出は約4年半ぶりの前年比マイナス2%台】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
3月マネー統計:銀行貸出は約4年半ぶりの前年比マイナス2%台のレポート Topへ