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金融政策・市場の動き(5月)~バブル崩壊と循環的な回復、日本の失われた10年の中にも景気回復はあった
総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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- 日経平均株価は9000円台を回復するなど先行き楽観論が強まっている。世界経済は短期的には回復局面に向かうだろうが、その回復力は必然的に調整圧力に押され弱いものにとどまり、まだまだ調整圧力、下方リスクが高い状況には変化はない。
- (日銀金融政策)4月30日に展望レポートが公表され、従来の「09年度後半からの回復シナリオ」は維持されている。しかし、(1)先行き雇用所得環境の悪化予想される家計部門、(2)デフレへの警戒トーンが上がっている。国内の要因もリスクが高まっているとの認識を示している。
- (長期金利)国債増発など需給面への懸念から、水準が若干上がったが、今後については金融システム不安、底這いの景気状況、デフレなどを材料に国内長期金利の低位安定基調に変化なしと読む。
- (為替)方向感がつかみにくい展開が続く。米国での金融不安や景気悪化に対して不安は拭えず、今後もドル高、ドル安の一方方向のトレンドはでにくい状況がしばらく続く。
(2009年05月08日「Weekly エコノミスト・レター」)
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03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
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