2009年02月06日

2月ECB政策理事会: 2%で据え置き、3月利下げを事実上予告

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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■見出し

・予告どおりの据え置き決定
・多くの材料が景気の急激な冷え込みとインフレ圧力の緩和を裏付け
・3月に50bp利下げ、さらに4~6月期の追加利下げでの政策金利は1%に

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は5日に政策理事会を開催、前回理事会後の記者会見で事実上予告したとおり、政策金利を過去最低水準の2%で据え置くことを決めた。前回理事会後に公表された新たな材料は、いずれも景気の急激な冷え込みとインフレ圧力の緩和を示すものであったが、これらは「前回利下げ時の予測通り(声明文)」であったことが予告通りの据え置きとなった理由である。
質疑応答の中で、トリシェ総裁は、「2%は最低水準ではない」、「次回利下げの可能性を排除しない」として3月理事会での利下げを事実上予告した。3月の利下げ幅は50bpとなる公算であり、4~6月期にはさらに1%までの利下げが行われよう。

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

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