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西村副総裁講演(9/29):金融政策はすべてのオプションを排除しない
総合政策研究部 研究理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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■見出し
・講演:日本経済が深い調整局面に陥る可能性は大きくない
・会見:金融政策はすべてのオプションを排除しない
■introduction
西村副総裁が9月29日に都内で講演を行った。
西村副総裁は講演で、「日本経済の先行きを占う上で、原材料価格高やサブプライム問題に端を発する金融市場問題をどうみるかが重要だ」と指摘。その上で、「深い調整局面に陥る可能性は大きくない」との判断を示した。
米政府による不良債権買い上げ計画については「非常に重要な政策」だと評価。その理由として以下の2点を指摘した。
・不良債権の買い取りにより、これらの資産市場における流動性が高まり、市場における値付けが促されるきっかけになる
・金融機関のバランスシートの透明性が増し、投資家は金融機関の状態について評価を下すことが出来るようになり、不確実性も大きく低下する
金融政策運営については、「機動的に政策運営を行っていく方針で臨んでいく」と述べ、質疑応答で「日銀はすべのオプションを排除しない」と述べた。
今回の講演では、2002年以降の景気回復のメカニズムの特徴について「成長のエンジンの多様化と交互に発生した小さなショック」と題し、長期にわたり安定的な経済成長がなぜ達成できたのか、などの興味深い見解が示されている。
ただし、景気・物価判断、国際金融市場などの見方は他の委員と大きな相違は見られず、その点についての追加的な情報はなかった。
講演の要約は以下のとおり。
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