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- 金融政策・市場の動き(9月)~世界経済悪化、不透明感・閉塞感の強い市場
2008年09月05日
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- 日本では輸出、設備投資、個人消費などの悪化が目立ち、企業業績の下方修正リスクが高い。海外では米国経済の下振れ懸念が強い中、先進国でも4-6月期マイナス成長となる国が目立ち始めた。新興国も成長鈍化が明確に。世界が抱える問題は一朝一夕では解決せず、悪化方向に大きく動くリスクが高い状況に変化なし。
- (1)円高、(2)企業業績の予想以上の落ち込み、(3)ロシア問題などは今後要注意だ。福田首相の辞任で政治・政策が「動く」可能性が出てきた。ねじれ国会で「動けない」とあきらめていただけに、意外に「ポジティブサプライズ」になる可能性あり。
- (金融政策)日銀は8月決定会合で、景気判断を10年ぶりに「停滞」に。当面コアCPIは2%を超えた水準で推移しそうだが、2次的効果が高まるリスクは低く景気の下振れを意識し、様子見スタンスが維持されるだろう。
- (長期金利)世界が抱える問題の短期解決が難しい中、長期金利は、先行き景気悪化・信用不安への懸念が解消されず低位安定が続くだろう。
- (為替)ユーロ、資源国で景気減速懸念や利下げ観測が強まっており、豪ドルやユーロを中心にクロス円で円が買い戻される動きが顕著になってきている。
(2008年09月05日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
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