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金融政策・市場の動き(6月)~景気悪化とインフレで動けず
総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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- (金融政策)FRBバーナンキ議長は利下げ休止を示唆した。昨年の夏から景気配慮の利下げを実施してきたが、ここに来て進むインフレに配慮せざるをえなくなってきている。日銀もインフレリスクの高まりという状況認識は同じはず。ただし期待インフレ率が大きく高まっているわけではなく、景気配慮型からインフレ警戒に軸足をシフトするところまで来ていない。展望レポートで示されたように現在最大のリスクが景気下振れにあることから据え置きを続けることになる。
- (トピックス)サブプライム問題勃発以降、個人マネーのリスク回避の動きが強まっている。現時点では定期預金が待機先となっているようだが、サブプライム問題終息後、再びリスク性資産に戻るのか、預金に回帰するのかは株価のインフレ対応力、金融機関の利回り競争の程度がポイントとなりそうだ。
- (長期金利)現在の長期金利上昇は、信用不安が後退し、インフレ懸念が強まる中で米FRBの利下げ停止から利上げ観測すらでてきたことが背景にある。ただし、今後米国の景気悪化が鮮明になり6月末の金融機関決算を受け、景気に慎重な見方が強まり金利上昇が頭打ちになると見込む。
- (為替)FRBの利下げ休止観測からドルの底堅い展開が続くだろう。しかし夏場にかけて米国経済の悪化がさらに鮮明となり、サブプライム問題が最悪期を脱したとの楽観的な見方が修正されるにつれ、再びドル安圧力が高まると見込む。
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