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- 欧州経済見通し~ 増大する景気下振れリスクとインフレ圧力 ~
2007年12月14日
< ユーロ圏: 2007年2.7%、2008年2.0% >
- ユーロ圏経済は、7~9月期は内需主導で前期比0.7%に加速、10~12月期も減速はしているが、底固さを保っている。2008年は、米国経済減速の影響と過去の利上げや金融市場の動揺、ユーロ高の引き締め効果から、企業部門を中心に成長が鈍化、成長率は2007年の2.7%から2.0%まで低下しよう。
- ECBは、金融正常化の遅れによる景気下振れ圧力と原油・食品価格上昇による二次的影響の双方を警戒しており、当面、政策金利の据え置きを継続しよう。
- イギリス経済は、過去の利上げの効果と金融市場調整の影響から内需が減速し始めており、成長率は2007年の3.1%から2008年は2.1%に低下する見込み。
- BOEの利下げは1~3月期中の25bp一回と見ているが、銀行の融資スタンスや住宅市場、雇用などで、金融混乱の波及を裏付ける材料が増えれば、より大幅な利下げに動くこともありえよう。
(2007年12月14日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
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