- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 米国の401(k)プランに見る個人投資家の行動と日本への示唆 -行動ファイナンスの観点から-
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
1.行動経済学と行動ファイナンス
2.401(k)プランにおける加入者行動の分析
3.日本のケース
4.一般投資家への示唆=金融リテラシーと受託者責任
■introduction
米国の企業年金制度においては、従来の確定給付年金に代わって、確定拠出年金、特に401(k)プランと呼ばれる制度が主力となりつつある(表1)。401(k)プランの特徴は、掛金をどれだけ拠出するか、何に投資するか、を全て従業員が自ら決めることにある。選択の自由を与えることで、人々が収入や資産、年齢、家族構成など自分のおかれた状況と、自らの効用関数に応じて最善の選択ができると想定されてきた。
ところが、1981年に発足して以来25年を経ると、加入者1人1人が必ずしも合理的に行動していないことが明らかになってきた。この数年、そうした行動のメカニズムが、行動ファイナンスと呼ばれる分野での研究により解明されつつある。
以下では、1.で行動経済学と行動ファイナンスの考え方を簡単に説明した上で、2.では、行動ファイナンスによる米国の401(k)プラン加入者行動の分析結果とその行動への対応策について述べる。3.では日本の確定拠出年金への示唆、4.では、より一般的な投資家にも非合理的な行動がみられる場合の対応策としての金融リテラシーの改善や受託者責任の規定などの効果について考察する。
(2007年06月01日「その他レポート」)
このレポートの関連カテゴリ
臼杵 政治
臼杵 政治のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2011/03/02 | 米国の金融規制改革法の影響~資産運用への示唆 | 臼杵 政治 | ニッセイ景況アンケート |
| 2011/02/25 | 終身年金パズルについて | 臼杵 政治 | 基礎研マンスリー |
| 2011/02/01 | 年金基金は長期投資家か(2) | 臼杵 政治 | ニッセイ年金ストラテジー |
| 2011/01/24 | 終身年金パズルについて | 臼杵 政治 | ジェロントロジーレポート |
新着記事
-
2025年11月10日
グローバル株式市場動向(2025年10月)-米主要テック企業の好業績などから上昇が継続 -
2025年11月10日
米関税政策がもたらすインフレ圧力-9月CPIにみる足元の動向とリスク要因 -
2025年11月10日
中国の物価関連統計(25年10月)~コアCPIの上昇率が引き続き拡大 -
2025年11月10日
ブラックフライデーとEコマース~“選ばない買い物”の広がり-データで読み解く暮らしの風景 -
2025年11月07日
次回の利上げは一体いつか?~日銀金融政策を巡る材料点検
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【米国の401(k)プランに見る個人投資家の行動と日本への示唆 -行動ファイナンスの観点から-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国の401(k)プランに見る個人投資家の行動と日本への示唆 -行動ファイナンスの観点から-のレポート Topへ










