- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 短観速報~改善足踏み、景気回復は足元一服
2007年04月02日
- 業況判断DIは大企業・非製造業が22(前回12月調査22)と横ばいとなったが、その他の規模・業種別ではすべて悪化した。国内ではIT在庫増からの生産調整の可能性、国外では住宅市場の鈍化から調整を強めている米国経済など、不透明感が企業経営者のマインドに影を落としている。景気回復は足元一服との状況を示唆している。
- 先行き07年度の企業計画を見ると、業況判断で示された悪化のイメージほどは景気実勢が悪いわけではない。すなわち全規模・全産業で07年度は増収増益計画、高水準の設備投資が継続するとの見方に変更を迫るものではない。
- ただし、今まで景気のエンジンであった大企業に先行き変調(07年度の企業収益見込みが大企業・全産業で悪化など)のシグナルがでており、景気の方向については慎重な判断が必要な局面にきていることも同時に示唆されている。当面景気は一進一退の動きが続くと見込む。
- 今回の短観を受け、追加利上げの時期の変更の必要はなし。すなわち日銀は、海外経済が再び力強さを取り戻し、日本の景気・物価上昇率のトレンドが再び上向く、早くとも秋口以降まで動けずとの見方である。
(2007年04月02日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
![](https://www.nli-research.co.jp/files/topics/46_ext_01_0.jpeg?v=1535965900)
03-3512-1837
経歴
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/07/26 | お金の流れでみる日本経済 | 矢嶋 康次 | 研究員の眼 |
2024/07/08 | 中国不動産不況と不良債権問題-日本の経験から言えること | 矢嶋 康次 | ニッセイ基礎研所報 |
2024/06/12 | 貿易立国で好循環を目指す | 矢嶋 康次 | 研究員の眼 |
2024/04/05 | 御社のサービスの適正価格は? | 矢嶋 康次 | 基礎研マンスリー |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【短観速報~改善足踏み、景気回復は足元一服】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
短観速報~改善足踏み、景気回復は足元一服のレポート Topへ