- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 主役を失った回復~2004・2005年度経済見通し
2004年11月17日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
- 7-9月期の実質経済成長率は前期比0.1%で、4-6月期の0.3%からさらに低下した。成長を支えてきた外需がマイナスとなり、設備投資も減少して、景気はけん引役を失う形で、その回復力を弱めている。2004年度の成長率は実質2.9%、名目0.9%と見込まれる。
- 米国経済の減速が見込まれる中では、外需の鈍化は避けられない。また、雇用者報酬の伸びが低迷する状況下で、外需主導による設備投資の伸びに代わって、消費が景気回復を主導していくことも期待できない。
- 景気は2005年初めをピークに後退に向かい、2005年度の成長率は実質0.8%、名目は▲0.4%のマイナスとなるだろう。こうした中で急速な家計負担の増加が起これば、デフレへの逆戻りのリスクが高まる。景気動向をも勘案しながら、税と社会保障負担を合わせた家計負担全体の増加速度を調整することが重要である。
(2004年11月17日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
櫨(はじ) 浩一 (はじ こういち)
櫨(はじ) 浩一のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2020/03/06 | 不安の時代ー過剰な貯蓄を回避する保険の意義 | 櫨(はじ) 浩一 | 基礎研マンスリー |
| 2020/02/27 | MMTを考える | 櫨(はじ) 浩一 | 基礎研レポート |
| 2020/02/07 | 令和の日本経済はどうなるか-経済予測の限界と意義 | 櫨(はじ) 浩一 | 基礎研マンスリー |
| 2020/01/31 | 不安の時代~過剰な貯蓄を回避する保険の意義~ | 櫨(はじ) 浩一 | エコノミストの眼 |
新着記事
-
2025年10月30日
米FOMC(25年10月)-市場予想通り、政策金利を▲0.25%引き下げ。バランスシート縮小を12月1日で終了することも決定 -
2025年10月30日
試練の5年に踏み出す中国(後編)-「第15次五カ年計画」建議にみる、中国のこれからの針路 -
2025年10月30日
潜在成長率は変えられる-日本経済の本当の可能性 -
2025年10月30日
米国で進む中間期の選挙区割り変更-26年の中間選挙を見据え、与野党の攻防が激化 -
2025年10月29日
生活習慣病リスクを高める飲酒の現状と改善に向けた対策~男女の飲酒習慣の違いに着目して
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【主役を失った回復~2004・2005年度経済見通し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
主役を失った回復~2004・2005年度経済見通しのレポート Topへ











