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- 主役を失った回復~2004・2005年度経済見通し
2004年11月17日
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- 7-9月期の実質経済成長率は前期比0.1%で、4-6月期の0.3%からさらに低下した。成長を支えてきた外需がマイナスとなり、設備投資も減少して、景気はけん引役を失う形で、その回復力を弱めている。2004年度の成長率は実質2.9%、名目0.9%と見込まれる。
- 米国経済の減速が見込まれる中では、外需の鈍化は避けられない。また、雇用者報酬の伸びが低迷する状況下で、外需主導による設備投資の伸びに代わって、消費が景気回復を主導していくことも期待できない。
- 景気は2005年初めをピークに後退に向かい、2005年度の成長率は実質0.8%、名目は▲0.4%のマイナスとなるだろう。こうした中で急速な家計負担の増加が起これば、デフレへの逆戻りのリスクが高まる。景気動向をも勘案しながら、税と社会保障負担を合わせた家計負担全体の増加速度を調整することが重要である。
(2004年11月17日「Weekly エコノミスト・レター」)
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