2000年09月22日

鉱工業生産好調の理由と今後の動向

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

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<今週の焦点>

  1. 鉱工業生産指数は99年4月以降好調に推移してきた。それは(1)直前の景気後退期における在庫調整幅が非常に大きかった、(2)最終需要が弱いながらも生産財の生産が大幅に伸びた、こと等に後押しされたものであった。
  2. これらの要因は剥落しつつあり、ここにきて生産の増勢スピードはやや鈍化している。しかし、最終需要の中心である個人消費は雇用・所得環境の改善を背景として改善しつつあり、今後の生産増加の牽引役は生産財から最終需要財へ移っていくものと考えられる。

(2000年09月22日「Weekly エコノミスト・レター」)

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経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴
  • ・ 1992年:日本生命保険相互会社
    ・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
    ・ 2019年8月より現職

    ・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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