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■intrduction
2000年度予算の性格
2000年度予算の景気に対する効果は、今年度に大型の補正予算があったことを考慮して考える必要がある。公共事業費は9兆4307億円で1999年度の当初予算と比較すれば横ばいだが、1999年度の第2次補正予算で公共事業関係費が2兆7000億円追加されている点を考慮すると、かなりの減少となってしまう。補正予算の相当部分が来年度に執行されることになるにしても、第2次補正予算では来年度の公共事業の前倒しなども計上されているのだから、来年度中に補正が行われなければ、財政による景気押し上げ効果が消滅してしまうのはほぼ確実だ。
地方財政をみると地方単独事業が前年度比マイナス4%の減少となっていることが目を引く。大蔵省では、これは「近年の地方財政計画と実績の乖離を調整するためのもの」であるという説明をしているが、地方の財政状況が悪化していることを考えれば、4%もの減少幅とはならないにしても、事業量が減少となる可能性が高い。2000年度予算の景気下支えの効果は限られたものであることが分かるだろう。
(2000年01月01日「経済調査レポート」)
櫨(はじ) 浩一 (はじ こういち)
櫨(はじ) 浩一のレポート
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| 2020/01/31 | 不安の時代~過剰な貯蓄を回避する保険の意義~ | 櫨(はじ) 浩一 | エコノミストの眼 |
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