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- イノベーション推進・ベンチャー支援政策は継続が重要~未来投資戦略2018の素案が示される~
1――未来投資戦略2018(素案)が示される
ほぼ昨年までの取組みをもとにしていて新味に欠けるとの声もあり、打ち出しだけでなく如何に実現できるのかが改めて試される今年の成長戦略。しかしながら、起業家、ベンチャー経営者、ベンチャー投資家にとってみれば、これだけイノベーション推進やベンチャー支援に関する政策が、継続して大きく打ち出されたことはポジティブだ。アベノミクス以降、盛り上がってきたベンチャー業界を後押しすることに期待している。
1 第17回未来投資会議 配布資料https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai17/index.html
2 現行法の規制を一時的に止めて特区内で新技術を実証できる制度。
2――イノベーション推進、ベンチャー育成は長丁場
3 2014年4月14日公表 ベンチャー有識者会議とりまとめhttp://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/downloadfiles/yushikisya_kaigi_torimatome.pdf
4 未来投資戦略(素案)では「企業価値又は時価総額が10億ドル以上となる、未上場のベンチャー企業」としている。
3――「継続」することが重要、苦しいときこそ真価が問われる
まだ課題は多いとはいえ、盛り上がってきた日本のベンチャー。未来投資戦略の様に、政府が数年に渡るイノベーション推進策やベンチャー支援にコミットする姿勢を示せば、起業家のチャレンジを後押ししよう。政府の力強い取組みやメッセージ発信が継続されること、官民の盛り上がりが一過性のものに終わることなく着実に継続され定着することを期待している。いつか次の「ショック」が来た際に、その真価が問われよう。
5 「ベンチャー・チャレンジ2020」(2016年4月日本経済再生本部決定)では、「ベンチャー・エコシステムとは、起業家、既存企業、大学、研究機関、金融機関、公的機関等の構成主体が共存共栄し、企業の創出、成長、成熟、再生の過程が循環する仕組み(生態系)である」とされている。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
中村 洋介
研究・専門分野
(2018年06月08日「研究員の眼」)
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