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自分の街のこと 知っていますか?-地域経済分析システムRESASで 地元のデータを見てみよう
保険研究部 上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任 中嶋 邦夫
週末のテレビ番組で、福島市立岳陽中学校イノベーション部の生徒が「地方創生☆政策アイデアコンテスト2015」の高校生以下の部で大臣賞(最優秀賞)を受賞した、というニュースが目にとまった。このニュースで驚いたのは、高校生以下の部で中学生が1位になったことと、政府が「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」*1を公開していたことだった。筆者は、それまでこのシステムの存在を知らなかったが、数時間利用してみて、その利点と意義を次のように感じた。
利点の1つめは、データ利用の窓口になることである。現在は様々な統計をインターネット経由で利用できる時代だが、自分が知りたい情報がどの統計に載っているかは分かりづらい。また、状況や統計の全体像を知らないまま、いきなり細かいデータを見てしまう危険もある。このシステムに載っているデータは限定的だが、知りたいデータにたどり着く手がかりとして有用だろう。
利点の2つめは、データの見方を勉強できる点である。データを見る際には独自の視点も重要だが、基本的な見方を押さえておくことも重要である。例えば「人口マップ」のメニューでは、人口増減を自然増減(出生や死亡による増減)と社会増減(転入出による増減)に分解した図を見ることができる(図表1)。
自治体については、広報誌で財政状況などを知る機会はあっても、産業構造などを知る機会は少ないと感じる。このシステムを使って、現在住んでいる町や“ふるさと”の状況を確認してはどうだろうか。それが、地方創生の底上げにも繋がるだろう。
1 https://resas.go.jp/ から利用可能。ただし、利用できるブラウザがGoogle Chromeに限定されているので、要注意。
03-3512-1859
- 【職歴】
1995年 日本生命保険相互会社入社
2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)
【社外委員等】
・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)
【加入団体等】
・生活経済学会、日本財政学会、ほか
・博士(経済学)
(2015年12月22日「研究員の眼」)
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