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- 安定した需給バランスの継続が見込まれるバンコクのオフィス市場
<要旨>
- タイの首都で政治経済の中心地であるバンコクは、国内最大の都市であり、また、世界有数の国際都市でもある。バンコクのオフィスストックは大規模だが、ハイグレードなオフィスビルは少ない。主なオフィスエリアとしてサウスCBDとノースCBDがあり、サウスCBDのシーロム通りには古いビルが多く、サトーン通りには新しく大規模なビルが多い。また、ノースCBDはラマ1世通りとプルンチット通りを中心とする高級商業エリアであり、オフィス賃料も市内で最も高い。
- これまで政情不安などから、賃料が伸び悩み、ビル建設もわずかという停滞したオフィス市場が続いてきたが、最近は新規供給が少ないことから賃料は上昇傾向にある。
- 今後もオフィスビルの建設計画は限定的で、需給バランスが大きく崩れる可能性は小さい。CBDでの新規供給が少ない一方、スクンビット通りやラチャダビセーク通りで新たなオフィスエリアの形成が進むが、鉄道駅に隣接した立地に限定されている。
- タイは外国資本規制が厳しく、海外企業の投資機会は現地不動産会社への株式投資や、現地企業と設立したJVへのマイナー出資などに限られており、今後のREIT市場拡大が待たれる。
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増宮 守
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(2013年09月24日「不動産投資レポート」)
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