- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- ばらつきが拡大した民間機関の経済見通し~ゲタが左右する09年度の成長率
2009年02月27日
- 2008年10-12月期のGDP1次速報を受けて民間調査機関が発表した経済見通しによれば、実質GDP成長率の予測値(平均)は2008年度が前年比▲2.9%、2009年度が前年比▲4.0%と2年連続の大幅マイナス成長となり、昨年12月時点から2008年度が約2%、2009年度が約3%の大幅下方修正となった。2010年度は平均で1.0%と小幅なプラス成長が予想されている。
- 今回の経済見通しの特徴のひとつは、2009年度の実質GDP成長率見通しのばらつきが大きかったことだが、2009年度入り後の成長のパスに大きな差はなく、見方が大きく分かれたのは2009年1-3月期の見通しである。1-3月期のばらつきが大きいため、2008年度から2009年度へのゲタ(発射台)のばらつきも大きくなり、このことが各機関の2009年度の成長率見通しの差につながっている。
- また、2009年度見通しの下方修正のほとんどが、2008年10-12月期実績、2009年1-3月期の予測が大きく下振れしたことにより、2009年度のゲタが大幅に下方修正されたことによって説明できる。
- 1-3月期の成長率は今回の見通しから大きく乖離することも十分に考えられる。1-3月期の結果次第では、2009年度の成長率見通しが再び大幅に修正される可能性があるだろう。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月14日
インド消費者物価(24年4月)~4月のCPI上昇率は僅かに低下、11カ月ぶりの水準に -
2024年05月14日
ダチョウとミーアキャットの間-好ましくない情報にはどう対処する? -
2024年05月14日
企業物価指数2024年4月~前年比上昇率は前月と変わらず。先行きは政策の影響を受けて上昇率が高まる見通し~ -
2024年05月14日
新築マンション市場の動向(首都圏2024年3月)~高値続きで郊外の供給増、マンションの競争力に注意 -
2024年05月14日
厚生年金適用拡大の新たな論点:年金と健保の連動とマルチワーカー~年金改革ウォッチ 2024年5月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【ばらつきが拡大した民間機関の経済見通し~ゲタが左右する09年度の成長率】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ばらつきが拡大した民間機関の経済見通し~ゲタが左右する09年度の成長率のレポート Topへ