- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 山椒は小粒でも
企業年金連合会の資産運用実態調査(2005年度)によると、ヘッジファンドを採用している企業年金が4割にのぼるという。ヘッジファンドはすっかり定着した感がある。
気になるのは、多くの企業年金が「債券代替」の位置づけで導入していることである。確かに債券のようにリスクを抑えたい気持ちはわかる。その一方でポートフォリオ全体の10%、15%を組み入れ、リスク・リターンに影響を与えるようにしている例もある。考えてみると、低リスクのファンドの10%組み入れと、3倍のリスクのファンドを3.3%組み入れるのでは、ほぼ同じ期待リターンのはずである。
しかし、後者であれば、伝統的資産であれ、他の代替資産であれ、他の資産の組み入れ比率が高くなるので、ポートフォリオ全体のリスク分散が容易になる。最近、年金基金の理事会やスポンサー企業のヘッジファンドへのアレルギーは小さくなっている。株価下落や金利上昇への抵抗力を確認しておくのに止まらず、小粒でもピリッと辛い山椒の味を薄めてしまう、「債券代替」の位置づけについても、再考の時期ではないか。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月30日
イメージする更年期症状は、実際の症状と結構違う~実際はホットフラッシュやイライラばかりではない -
2024年04月30日
鉱工業生産24年3月-1-3月期は大幅減産だが、明るい材料も見られる -
2024年04月30日
公取委によるGoogleの確約計画認定-検索連動型広告市場の独占 -
2024年04月30日
米個人所得・消費支出(24年3月)-個人消費(前月比)は堅調を維持、市場予想を上回る -
2024年04月30日
雇用関連統計24年3月-有効求人倍率は1年4ヵ月ぶりに改善したが、求人数は減少が続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【山椒は小粒でも】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
山椒は小粒でものレポート Topへ