- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 雇用関連統計24年3月-有効求人倍率は1年4ヵ月ぶりに改善したが、求人数は減少が続く
2024年04月30日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.失業率は前月から横ばいの2.6%
雇用者数(役員を除く)は前年に比べ41万人増(2月:同81万人増)と25ヵ月連続で増加した。雇用形態別にみると、正規の職員・従業員数が前年差11万人増(2月:49万人増)と5ヵ連続、非正規の職員・従業員数が前年差30万人増(2月:同32万人増)と7ヵ月連続で増加した。
2.有効求人倍率は1年4ヵ月ぶりに改善したが、求人数の減少は止まらず
厚生労働省が4月30日に公表した一般職業紹介状況によると、24年3月の有効求人倍率は前月から0.02ポイント上昇の1.28倍(QUICK集計・事前予想:1.26倍、当社予想は1.27倍)となった。有効求人数は前月比▲0.9%の減少となったが、有効求職者数が同▲1.9%と求人数を上回る減少幅となったことが求人倍率の上昇につながった。有効求人倍率は22年11月以来、1年4ヵ月ぶりに改善したが、有効求人数の減少には歯止めがかかっておらず、良い形での改善とは言えない。
有効求人倍率の先行指標である新規求人倍率は前月から0.12イント上昇の2.38倍となった。新規求人数が前月比▲0.7%の減少、新規求職申込件数が同▲6.0%の減少となった。
新規求人数は前年比▲7.4%(2月:同▲3.6%)と7ヵ月連続で減少した。産業別には、ほとんどの業種が前年比で減少したが、製造業(前年比▲10.8%)、生活関連サービス・娯楽業(同▲10.5%)、教育・学習支援業(同▲10.5%)は前年比二桁の大幅減少となった。
有効求人倍率の先行指標である新規求人倍率は前月から0.12イント上昇の2.38倍となった。新規求人数が前月比▲0.7%の減少、新規求職申込件数が同▲6.0%の減少となった。
新規求人数は前年比▲7.4%(2月:同▲3.6%)と7ヵ月連続で減少した。産業別には、ほとんどの業種が前年比で減少したが、製造業(前年比▲10.8%)、生活関連サービス・娯楽業(同▲10.5%)、教育・学習支援業(同▲10.5%)は前年比二桁の大幅減少となった。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年04月30日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/06/09 | 2025・2026年度経済見通し-25年1-3月期GDP2次速報後改定 | 斎藤 太郎 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/06/06 | 高水準の賃上げをもたらしたのは人手不足か、物価高か | 斎藤 太郎 | 基礎研マンスリー |
2025/06/02 | 法人企業統計25年1-3月期-利益、設備ともに堅調だが、4-6月期以降はトランプ関税の影響で悪化が不可避 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/05/30 | 鉱工業生産25年4月-5月の予測指数の高い伸びは季節調整の歪みによって嵩上げされている可能性 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年06月13日
インド消費者物価(25年5月)~5月のCPI上昇率は+2.8%、食品価格の低下が続いて6年ぶりの低水準に -
2025年06月13日
年齢制限をすり抜ける小学生たち -
2025年06月13日
欧州保険会社が2024年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)を公表(2)-SCRの算出(内部モデルの使用状況と分散効果の状況等)- -
2025年06月13日
DeepSeekに見るAIの未来 -近年のAI進化の背景とは -
2025年06月13日
株主提案による役員選任議案-フジメディア・ホールディングス
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【雇用関連統計24年3月-有効求人倍率は1年4ヵ月ぶりに改善したが、求人数は減少が続く】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
雇用関連統計24年3月-有効求人倍率は1年4ヵ月ぶりに改善したが、求人数は減少が続くのレポート Topへ