- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 資金は為替に向かうか
世界的に為替運用の人気が高まり、為替運用マネージャーへの資金流入が急増しているようだ。わが国でも、企業年金が投資顧問会社と為替オーバーレイ契約を結ぶことを厚生労働省が認めた。
一昔前まで、資産運用業界で為替取引と言えば、外国証券を売買するために、円と外貨とを交換する取引に過ぎなかった。それが為替リスクを減らすヘッジ目的での取引が普及し、最近では、通貨をツールとしてアクティブ運用を行い、付加価値を追求するオルタナティブ投資も増えてきている。
そもそも、株式や債券市場を凌駕する市場規模であるにも関わらず、為替運用の歴史はまだ浅い。もっとも、運用の歴史が浅いことが好都合でもある。例えば、株式や債券運用での常識が、為替運用では通じない場合もある。テクニカル分析は常套手段であるし、財務省・日銀との心理戦もある。投資家が節目と考える相場水準に対する記憶は少ない。斬新な考え方を持つ運用会社も多い。
株式や債券の魅力が相対的に低下し、為替の人気が高まっているようであるが、これが、運用技術の裏打ちがあってのことなのか、単に一時的なブームで終わるのかを判断するには、もう少し時間が必要かもしれない。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月15日
国内株式の逆張り投資は健在~2024年4月の投信動向~ -
2024年05月15日
SNSの「なりすましアカウント」に関する一考察 -
2024年05月15日
Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for April 2024 -
2024年05月15日
英国雇用関連統計(24年4月)-賃金上昇圧力は根強い -
2024年05月14日
インド消費者物価(24年4月)~4月のCPI上昇率は僅かに低下、11カ月ぶりの水準に
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【資金は為替に向かうか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
資金は為替に向かうかのレポート Topへ